越生通信_2017年6月

■近況報告

◯旧約聖書の「バベルの塔」の物語は、皆さんよく知っていることでしょう。

かつて世界中の人々は同じ言葉を使って、同じように話をしていました。人間は神よりも偉くなりたいということで、レンガを使って天まで届く塔を建て始めるのです。ところがその野心は、神の怒りに触れてしまいます。今まで同じ言語で話していた言葉を、神はその言葉を混乱させ、お互いの言葉を理解できないようにしてしまわれたのです。すると人々は散り散りになってしまい、ついには塔はできなかったのです。この物語は、人間の高慢と神の戒めが描かれています。また、なぜ世界に沢山の言語が存在するのかという、世界の成り立ちを説明してます。

私は、上野の東京都美術館で開催しているブリューゲル「バベルの塔」展を見る機会を得ました。バベルの塔の窓を見ても、非常に緻密であり、見ていると奥へ奥へと引き込まれていく感じがします。そしてそこには生活感を見ることができます。米粒よりも小さな1400人もの人々。皆さんも機会がありましたら、是非本物を近くで見てはいかがですか。

壮大かつ緻密なバベルの塔


 

■教会での思い出_西海満希子(元越生教会牧師)

2011年3月11日の大震災のあった3月末に山形から越生に来ました。10時間かけて夜、到着すると二階堂姉と沖姉が迎えてくれました。前任の絵鳩師から引き継ぎ、全く未知の教会に赴任しました。

自然の美しい山に囲まれ、朝、目覚めた時、鳥の鳴き声に驚かされたことが昨日のようです。教会の歩みの中で心に残るのはまず、求道して来られた森田兄、坂下姉、宮川兄達の受洗です。教会の働きの目的の一番にあるからです。この為に教会の皆さんが祈り、共に応援してくださったことが感謝でした。

毎週木曜日におこなった聖研祈祷会、日曜日の夕拝、そして特に力を入れたのは子供の土曜学校でした。浅野美枝子姉のお孫さんの美香ちゃんは毎回出席して皆勤賞でした。この働きの為に坂下姉や深谷姉、鯨岡姉、そして最後の年は江田先生ご夫妻も加わってにぎやかに守りました。最初は月2回していましたが小学校の授業が増えて月一回がやっとでした。小学生の帰りを待って道で集会案内を配ります。子供たちが次第に増えて時に十数名で守りました。

土曜学校は聖書のお話の部とゲームの部、そしてお菓子などの食べ物の部の3部から成っていて、一番子供の関心はお菓子を食べる時でした。今一つは秋のチャぺルコンサートです。トランぺットの織田氏の演奏は好評で2回行い、外から125名ほどの方々が来るほどでした。最後は新しい部屋の建設で、礼拝堂の横に明るいサンルームが出来た時は感謝でした。


■コラム

―泳げないペンギン―

「若者を歩むべき道の初めに教育せよ。年老いてもそこからそれることがないであろう」(箴言22・6)

人間も、動物も赤ちゃんの時は、とてもかわいいものです。赤ちゃんの成長ぶりは、とても早くて驚かされることがあります。生まれた環境の中で、親の行動を学習して、自分で体験して初めて行動に移すことができるのです。皆さんは動物園で、よちよちと歩くあの可愛いいペンギンを見たことがあるでしょう。水の中に入ると、あのヨチヨチ歩きだったペンギンが、打って変わってすいすいと泳いでいる姿は、とても気持ちの良いものです。

しかし、K動物園で、泳げないペンギンがいるお話を聞いて、びっくりしました。生後1年2カ月のペンギンは見た目には立派に成長したペンギンですが、プールに入れたところ、危うく溺れそうになり、すぐに助けられたのですが、このペンギンはその後水を怖がり、飼育係りがバケツで水を体にかけ浅瀬で慣らしたり、一緒に泳いだりして、やっと数か月後に、泳げるようになったのです。

どうして泳げなかったかと言うと、小さい頃、両親との折り合いが悪く親から引き離して飼育係りが育てたのがいけなかったのです。

水泳の名人のペンギンも、はじめから泳げるわけではありません。生まれ育った環境の中で、親の行動を模倣しながら覚えるのです。

親は自分の人生観や価値観を子どもに移し、子供は母親の微笑みをまねて自分も微笑み、その子供に反映されていきます。

そんな環境の中に育つことで、赤ちゃんは安心して成長することができるのです。

いつの時代も、親の役目は重要ですね。

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