近況報告

越生通信 5月

■近況報告
風薫る若葉の心地よい季節となりました。越生教会の山々も新緑に包まれ、木々の梢から鶯の声や、数多くの小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。朝の早い小鳥たちは、早朝5時頃から歌い始めます。まさしく小鳥の声が目覚まし時計のように、私の目覚めを起こしてくれます。

牧師館の裏の竹やぶからは、にょきにょきと筍が生え春の香りを沢山運んでくれます。旬の筍を頂くのは、酢味噌和えにするとお刺身のように美味しく頂けます。また、この時期は、あやめの花や、つつじ、山吹の花と香りとともに、多くの人々が越生町を訪れ、ハイカーの町である越生町は、いつになく活気ずきます。

そんな大自然の中の恵みをいただいて、日曜日の主日礼拝の講壇前は、沢山のお花が彩ります。そのお花の担当をされるOさんは、いつも近くに咲くお花を集められてこられ活けてくださるので、私たちは、説教を聴くことと同時に、目で美しいお花を眺めて守れる礼拝は、感謝です。お花を活けられるOさんは一年を通して喜びを持って毎週ご奉仕してくださるので、教会の礼拝堂が明るくなります。しかし、Oさんが病に倒れてしまい、しばらくその御奉仕もできないので、そのありがたみが身に沁みます。

教会前のみどり幼稚園園庭に泳ぐこいのぼり

私に影響を与えた人
H.W

小学校入学前の幼い頃、兄姉や近所のお姉さん達に連れられて日曜学校に行っていました。

当時武蔵野の雑木林(東京都日野市)の中に農村伝道神学校と日野台教会がありました。礼拝の後、分科会(学年毎)に分れ神学生達が聖書の物語やゲーム等をしてくれました。読み書きもできない子供達に、賛美歌や〈主の祈り〉を教えていただき、私の信仰生活の礎となっています。

神学生達が家に来て、近所の子供達も大勢集め、紙芝居や幻燈を通して聖書の話を聴かせてくださいました。

イースターでは綺麗に塗られたゆで卵をいただき(当時は高価なもの)すぐに食べないで大事に家に持ち帰り、幼い妹達と食べました。花の日には庭や神学校の周りに咲いた花を持ち寄り花束にして近くの病院、交番等にお届けしたり、高学年になると八王子市内にある少年刑務所を慰問したこともありました。クリスマスが近づくと降誕劇や賛美歌の練習が始り、イヴの晩は病院や普段来られない方々の家にローソクを持ち、クリスマスキャロルをお届けしました。賛美歌のハーモニーと夜空の星のキラキラ輝いていた神秘の世界でした。クリスマス礼拝、愛餐会は大人も子供達も総勢で、イエス・キリストの誕生を祝い会堂の中が喜びと祝福であふれていました。

今振り返っても恵まれた環境の中で育ったにもかかわらず、主(教会生活)から離れ親に背き、隣人を傷つけた罪人の私がいました。このようなどうしようもない私を神は見捨てず捉えてくださり,、尊きイエス・キリストの十字架の贖いにより、この私の罪を赦し、救ってくださったのです。遅い歩みでしたが、年を重ねた今、礼拝の大切さ、聖書の御言葉を聴く喜びにあずかることができることはいいつくせぬ感謝です。


「折れた菜の花」
わたしを苦しめる者はわたしの骨を砕き 絶え間なくあざ笑って言う 「お前の神はどこにいる」と。(詩編42編11節)

星野富弘さんと聞くと、何を思い浮かべますか。彼は登山を愛し器械体操をこよなく愛したスポーツマンでした。大学で体育を専攻し、高崎市の中学校で体育教師として赴任してわずか二カ月後に、クラブ活動指導中、誤って墜落して首の骨を折ってしまったのです。その後肩より下がすべて麻痺という障害を背負うことになりました。手も足も体も、すべてが全く動かすことはできなくなり、感覚すらありません。ベットに横たわってただ天上を見つめる毎日でした。そんな中で彼は、わずかに動かすことのできる口に筆を加えて、ついに文字を綴り絵が描けるようになったのです。それこそ、それまでになるまでには、多くの苦しみや努力があったことでしょう。けれども、その中で彼の闘病生活を支えたのは聖書の御言葉でした。

彼は、サインペンを口にくわえ、一本の線を引くのにも、首の力が弱い彼にとっては重いものを引きずるような感じだったと言っています。最初に線を引いた時、「すべてのことをつぶやかず疑わずに行いなさい」という聖書の一節を思い出しながら引いたのです。彼は、「悲しい時に踏み出す一歩は心細いものだけれど、その一歩の所に、くよくよしていた時想像もつかなかった新しい世界が広がっていることがある」と言っています。最後に、彼の詩「折れた菜の花」を記します。

「私の首のように 茎が簡単に折れてしまった
しかし菜の花はそこから芽を出し 花を咲かせた
私もこの花と 同じ水を飲んでいる
同じ光を受けている 強い茎になろう」

この詩のように折れた茎から芽を出し花を咲かせた菜の花のように星野さんは新しい人生を雄々しく進んでおられるのです。
ですから私たちも、星野さんのように前を見て雄々しく進んで行きましょう。

越生町五大尊のつつじ
佐藤 彰子